【コラム】考察・検証!コンサルファーム卒業後のキャリア 第1回 コンサルスキルを活かすために
【連載】考察・検証!コンサルファーム卒業後のキャリア 本連載ではコンサルファームで活躍したコンサルタントが、ファームを卒業後、そのスキルを活かし、どういうキャリアを歩むべきか?を考察検証していきます。 第1回 コンサルスキルを活かすために 第2回 経営企画職への転職 第3回 コンサルタントが起業に失敗する理由 第4回 コンサルが起業に成功しやすい理由 |
第1回 コンサルスキルを活かすために
コンサルスキルを活かすコンサル後のキャリアに課題。それ故、強い関心がある。
当社は、別事業でコンサルサーチという事業を営んでいる。フリーコンサルタントと案件をマッチングする事業であり、コンサルティングファーム出身のフリーコンサルタントからたくさんの問い合わせを受けてきた。そういった経緯があり、コンサルティングファーム出身者のポスト・キャリアに対し、強い関心を持っている。そこに課題があると感じるからだ。
コンサルティングファーム出身者のポテンシャルが十分に活かされていない
どんな課題か?それは「コンサルティングファーム出身者のポテンシャルが十分に生かされていない」という感覚的な仮説に基づく。大きな原因の一つは、ポジションがないということであり、企業ひいては社会がコンサルティング会社出身者に適切なポジションを用意できていないのではないのか?と感じる。他方のコンサルタント側にも問題があるように感じる。
色々なコンサルティング会社があるため、一概には言えないが、戦略系というよりも、総合系ファームの出身者で力を持て余している方が多いように感じる。
優秀な人材の宝庫。その人たちのスキルが社会に還元されないと、社会は不健全になる
いずれにせよ、コンサルティング会社には、新卒入社・中途入社にかかわらず優秀な人材がたくさん集まってくる。それだけ優秀な人が集まってきているのに、早い人で35歳、大抵は40歳、50歳を超えたときに、将来が見えなくなっている人も少なくない。一般的な事業会社のビジネスパーソンも同じかもしれないが、どこか違うものを感じる。
特定の会社や業界に対しての「想い」が生まれにくい
おそらく、一般的な事業会社のビジネスパーソンというのは、それまでやってきた業界に対する一定の「想い」のようなものがあるが、コンサルティング会社出資者で、特定の業界に「想い」を持った人が少ないということが原因かもしれない。コンサルタントというのは、一定の期間で次々に業界を切り替えていくため「想い」を持ちにくいことがその原因であるようにも思う。
若くしてコンサルティング会社に入ったビジネスパーソンは、その後どういうキャリアを築いていけばいいのか?それについて、何度かに分けて考えていきたい。